環状線の南西部

nao道

2011年05月22日 23:36


大阪港の整備が進むと、西成線以外にも、大桟橋や突堤に通じる本格的な臨港鉄道線の建設が必要になってきました。
そこで、大阪市と鉄道省は協議を重ね、関西本線の今宮駅から分岐して大阪港に通じる貨物線(大阪臨港線)を計画し、昭和3年(1928)に完成しました。この貨物線は今宮駅から北西方向(上図の黒ライン)に進み、木津川、尻無川を渡り大阪港に至る路線です。
大阪臨港線は、「浪速貨物線」ともよばれ、後には関西本線の貨物線に編入されました。また大阪臨港線は単線で開業しましたが、複線化を前提に建設されたため、大阪環状線建設の際には大いに役立ちました。
この貨物線の開業により、現在の大阪環状線を構成する区間の約90%に線路が敷設されたことになりましたが、大阪環状線が完成するまでには、そこから更に30年余りの歳月を要することになります。


大阪臨港線(浪速貨物線)

1928年(昭和3年)12月1日:関西本線貨物支線として、今宮駅-浪速駅-大阪港駅間(5.2マイル、8.37 km)が開業。浪速駅・大阪港駅開業。
1930年(昭和5年)4月1日:メートル法施行に伴い、キロ程を5.2 マイルから8.3 kmに変更。
1956年(昭和31年)3月15日:浪速駅-大阪東港駅間(3.0 km)が開業。大阪東港駅開業。
1961年(昭和36年)4月25日:今宮-西九条間の大阪環状線としての営業開始。この区間に大正駅・境川信号場・弁天町駅を開設。貨物支線と大阪環状線旅客線の分岐点は境川信号場となる。貨物支線の起点を今宮駅から大正駅に変更(-1.8 km)し、大正駅-浪速駅-大阪港駅間(6.5 km)、浪速駅-大阪東港駅間(3.0km)を大阪環状線に編入。
1984年(昭和59年)2月1日:浪速駅-大阪港駅間(3.4 km)、浪速-大阪東港間(3.0 km)廃止。大阪港駅・大阪東港駅が廃止され、浪速駅の側線扱いとなる
1986年(昭和61年)11月1日:大阪港駅・大阪東港駅の側線扱いを廃止
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により日本貨物鉄道が継承し、境川信号場-浪速間の第一種鉄道事業者になる。貨物支線の起点を大正駅から境川信号場に変更(-0.8 km)
2004年(平成16年)11月9日:境川信号場-浪速駅間の運行を休止
2006年(平成18年)4月1日:境川信号場-浪速駅間(2.3 km)廃止。日本貨物鉄道の第二種鉄道事業(新今宮駅-境川信号場間3.8km)廃止。浪速駅廃止
2007年(平成19年)5月20日:境川信号場廃止
-年表:Wikipediaより

今日までは、後に環状線を構成する各線を個別に綴りましたが、いよいよ明日の記事で丸く繋げてしまいましょう。4964です。

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