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O-TUBE By nao道
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みんなが知ってるいつもの大阪、意外に知られていないあんな歴史こんな人物、ウソかホンマか伝説・逸話、そして大阪検定のためになる話とソーでもない記事満載のブログ。
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2013年07月11日

タケダグリーンビル


土佐堀通に面して建つ賃貸オフィスビル、タケダグリーンビルは、当時83歳だった村野藤吾の作品です。
1階の大部分は通り抜け部分、2階より上階が賃貸オフィスとなっています。
縦にすっきりとしたファサードは、中央をガラスカーテンウォール、両端部を縦スリット状にベランダが配されています。
ガラスと両サイドのベランダは、これよりおよそ20年前に建てられ、現存するフジカワ画廊を彷彿させます。



村野藤吾は、長年にわたり精力的に仕事をしています。その中でもこの頃が最も忙しい時期だったのではないかと言われています。
ジカワ画廊について気になる方は、コチラからドーゾ!赤面

大阪市西区江戸堀2-7-29
設計:村野藤吾/村野・森建築事務所
竣工:昭和49年(1974)
構造:RC造、地上7階



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タグ :西区


Posted by nao道 at 17:43Comments(0)近代・現代建築
2013年07月08日

菅澤眼科クリニック


土佐堀通の三井倉庫となにわ筋の中間を北に少し入ったところにひっそりと建つ、しかし現役のビルです。
菅澤眼科クリニックは明治27年(1894)開院という歴史ある医院で、堺で開院した3年後にこの地に移ってきました。
垂直に、縦に永い窓を連続させ3階部分にはアーチ窓を配し、建物の曲面コーナーに正面玄関を、また正面玄関脇とその上部にステンドグラスを設置するというアール・デコ風といも言えるような昭和レトロを感じさせる建築物です。
様式に拘らない、街場の遊び心たっぷりの素敵なデザイン、そして今でも活き活きと活躍しているビルは、やはり称賛に値するのではないでしょうか?



玄関の柱や、その意匠が面白いですね。構造に関係なくデザインとして取り付けられています。
隣に癒しのカフェが併設されています。いかにもオシャレな感じがしますね。



大阪市西区土佐堀-3-5
設計:清水組
竣工:昭和3年(1928)
施工:清水組
構造:RC造、3階



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タグ :西区


Posted by nao道 at 18:18Comments(0)近代・現代建築
2013年02月04日

箕面観光ホテル


昔の現代建築?とはヘンな言い方になりますが、モダニズム建築とはたいていレトロな感じがするものです。
梁と柱が剥き出しの日本建築の美しさという点では、有名な旧大阪中央郵便局を凌ぎさらにそのモチーフが具体的に感じられます。
しかしなぜか、こちらは寺院をイメージしてしまいませんか?
このホテルを見た時に誰もが、京都・東山の清水寺を思い浮かべるのではないでしょうか。木造ではなくコンクリートの清水寺。



この箕面観光ホテルを設計したのは、東京帝国大学卒業後フランスに渡り、ル・コルビジェのもとで修行し日本のモダニズム建築を牽引した建築家、坂倉準三です。


実にモダンな雰囲気が味わえる内部も必見です。


まあ温泉(スパーガーデン)に行ったついでに見てみて下さい。ホンマにかっこE建築ですよ。雷



大阪府箕面市温泉町1-1
設計:坂倉準三/坂倉準三建築研究所
竣工:昭和43年(1968)
施工:大林組
構造:RC造、地上8階・地下1階



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タグ :箕面市


Posted by nao道 at 23:50Comments(0)近代・現代建築
2012年07月15日

中央電気倶楽部


中央電気倶楽部は、初代理事長の土居通夫大阪電灯社長(大阪商工会議所会頭)を中心に、電灯、電力、電鉄、電機、電線会社等が主体となって創立された社交倶楽部です。
本館は、昭和5年(1930)に竣工した同倶楽部ビルとしては3代目(初代は焼失、2代目が手狭であったため建替え)にあたる建築物です。


外観は、イタリア風の茶褐色のスクラッチタイルとテラコッタによる装飾が特徴的です。
内部は、1階が大理石、2階はタイル、3階は木で仕上げられ、各階ごとにデザインの変化が見られます。
また、撞球室、迎賓室、大食堂、大ホールやオール電化厨房などを備えています。
そして平成21年(2009)には、経済産業省の指定する近代化産業遺産に認定されました。


設計者の葛野壮一郎(かどのそういちろう)は当時、新進気鋭の建築家として関西を中心に活躍していました。
この建築において葛野は、倶楽部は「家庭の食堂と応接間の延長」という理念に基づきデザインしたと言われています。



昭和40年(1965)に竣工した新館は、倶楽部創立50周年記念事業として本館西側に増築されました。
いわゆる大大阪時代に建てられたレトロな雰囲気の本館と戦後20年が経過した時期のモダニズム建築の新館を比較してみると面白いです。



会議室や食堂、ホールといった随所が、NHK連続テレビ小説「芋たこなんきん」のロケで使用されました。


この時代にガラスブロックが採用されていたのには驚きました。
ゴイスーの一言です。Eですね。プレゼント



大阪市北区堂島浜2-1-25
設計:葛野建築事務所
竣工:昭和5年(1930)
施工:大林組
構造:RC造、5階


アクセスは簡単ですので下の地図の「より大きな地図」をクリックしてみて下さい。4946です!雷


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タグ :北区


Posted by nao道 at 10:10Comments(0)近代・現代建築
2012年07月12日

上方落語協会会館


今年の3月、上方落語協会の本拠地となる上方落語協会会館が、天満天神繁昌亭(落語定席)に次いで大阪天満宮のすぐ近くに完成しました。
大阪出身の建築家、安藤忠雄が無償で設計を請け負ったこの作品は、打放しコンクリートのファサード上部に大きな三角窓と天窓を採用し、自然光を取り入れたデザインと入口の三角形がほぼ上下対称に配置されている点、そして上方落語の「上」の字を表すスリットに大きな特徴があります。


この会館は、協会の事務所の他に上方落語の資料室や落語家の稽古場などを備えています。


親交の深い桂三枝会長から依頼を受けた安藤忠雄は、「文化的に大きな意味を持つもの。お金を取ったのでは格好がつかない。」と設計料無料で快諾したと言います。
完成式で桂三枝会長は、「こんな素晴らしい大きなものができたのも先輩、師匠方のお陰です。」と述べ、設計した安藤は、「大阪を元気にしたいので、少しお手伝いができればと思いました。」と語っています。


東側(裏側)から撮影してみました。


ちなみに、土地代が5000万円で建物の総工費は7000万円ということでした。マル秘


前回は安藤忠雄の初期の名作「住吉の長屋」、今回は最新作の「上方落語協会会館」を見て頂きましたが、ドーでしょうか?
問答無用のコンクリート打ちっ放しは「世界のANDO」の代名詞です。チョキ



大阪市北区天満4-12-7
設計:安藤忠雄/安藤忠雄建築研究所
竣工:平成24年(2012)
施工:まこと建設
構造:RC造、地上3階


上方落語協会会長の桂三枝は今年、六代目桂文枝を襲名します。今年は立派な会館が竣工し、また大名跡が継承されるという上方落語の長い歴史の中でもスゴイ一年になりそうですね。クラッカー


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タグ :北区


Posted by nao道 at 09:09Comments(2)近代・現代建築
2012年07月10日

住吉の長屋


「住吉の長屋」は、打放しコンクリート(うちはなし・うちっぱなしコンクリート)で有名な「世界のANDO」、安藤忠雄の初期の代表的建築作品です。
昭和44年(1969)、大阪に安藤忠雄建築研究所を設立し、個人住宅を多く手がけていた安藤忠雄の出世作となり、大規模な公共建築ではない小さな個人住宅として初の日本建築学会賞を受賞しました。
本作品以降もコンクリート打放しと幾何学的なフォルムによる独自の表現を確立し世界的に高評価を得ています。
しかし、安藤忠雄の原点でもあるこの「住吉の長屋」は、住宅建築として最も賞賛を受けたと同時に、最も非難を浴びた建築でもあります。


本来、大阪や京都の長屋は、中庭・通り庭・後庭を備えることを理想とする住宅様式ですが、敷地面積によっては、採光などが良好でない住環境となることも少なくありません。 安藤自身、大阪市旭区の長屋で幼少期を過ごしたため、生活にとって重要である通風、採光、日照などの確保を知悉していたことから、大胆なデザインによる革新的な住宅が着想されたとも言われています。
画像では判別できませんが、建物を3分割し中央に中庭を配置することで、伝統的長屋で見られる中庭、通り庭としての機能を持たせています。
そこで、この中庭の不便性が物議を醸しました。全ての部屋は中庭を通じて連続しているため、雨の日は傘を差して、また寒い冬場は寒さに耐えて部屋から部屋へと移動しなくてはならないのです。



「住吉の長屋」については施主と設計者の間でイロイロあったようですが、竣工以来ずっと、もちろん今もお住まいになっています。なのでその場所、住所や所在地はナイショです。ヒ・ミ・ツ
当時は施主さんと安藤のオモロイやりとりがあったようです。
Wikipediaでドーゾ。コチラからです!ワーイ



大阪市住吉区
設計:安藤忠雄/安藤忠雄建築研究所
竣工:昭和51年(1976)
施工:まこと建設
構造:RC造


個人邸なので、安藤忠雄の本とか、ネットの画像とか、拙ブログのこの記事で見て楽しむのがEかと思います。メロメロ  
タグ :住吉区


Posted by nao道 at 23:53Comments(0)近代・現代建築
2012年06月20日

千里市民センター


千里南地区センタービルと千里市民センターは千里ニュータウンの開発に合わせて完成した阪急南千里駅前の公共・商業施設、吹田市の派出署や銀行、郵便局、図書館、プラネタリウムなどが入居する千里ニュータウン南地区の中心的施設として市民に親しまれてきました。

よく見ると屋上にドーム型の部分に気付きます。大泣き


土・日曜日にプラネタリウムが投映される千里市民センターのプラネタリウム館は、周辺環境からの微妙な振動に絶える設計、また図書館は、大きな荷重にも耐えることができる設計でなければならないため、通常の2倍の荷重を想定して設計したと言われています。


千里市民センターと千里南地区センタービルを繋ぐ共有部分も両ビル同様、「モダニズムの巨匠」村野藤吾によるもので、いかにもモダニズム建築らしい美しい空間となっています。



大阪府吹田市津雲台1-1-D2
設計:村野藤吾/村野・森建築事務所
竣工:昭和51年(1976)
施工:奥村組
構造:地上2階・地下1階、RC造



村野藤吾の千里南地区センタービルについては、前のページも御覧ください。4946です!泣き


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タグ :吹田市


Posted by nao道 at 08:10Comments(0)近代・現代建築
2012年06月19日

千里南地区センタービル


リズミカルな連続窓のPCカーテンウォールが美しい千里南地区センタービルとその竣工12年後に増築された千里市民センタービルは、「モダニズムの巨匠」村野藤吾が手掛けた千里ニュータウン・千里南地区を代表する建築物であるとともに、今やこの地区の原風景の一部とも言える作品です。
しかし、千里ニュータウンの市民に親しまれてきた2つのビルは、保存運動も実らず、老朽化を理由に解体が決定的です。



ファサードの特徴は、パターンが異なる窓を交互に配した開口部にあります。建物に複雑なリズムを与える村野らしいデザインです。


千里ニュータウンの開発に合わせて完成した阪急南千里駅前の公共・商業施設、吹田市の派出署や銀行、郵便局、図書館、プラネタリウムなどが入居する千里ニュータウン南地区の中心的施設として利用されてきました。


高低差のある地形に合わせて設計されたスキップフロアと階段です。


モダニズムの代名詞であるピロティもこの建築の特徴です。


両センターを繋ぐ共有部分を見上げると…キレイです。メロメロ



大阪府吹田市津雲台1-1-D1,D2
設計:村野藤吾/村野・森建築事務所
竣工:昭和39年(1964)/昭和51年(1976)
施工:奥村組
構造:地上4階・地下1階、RC造/地上2階・地下1階、RC造


一番上の画像は阪急南千里駅のホームから撮影しました。
E写真が撮れました。
明日は千里市民センターについて少しだけ書いてみます。この記事とセットでご覧下さい。4946です。大泣き


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タグ :吹田市


Posted by nao道 at 08:08Comments(0)近代・現代建築
2012年06月02日

川口アパート(旧新大阪新聞社)


アール・デコ風装飾に趣がある洋風長屋のような連棟建てのアパートメント建築です。
川口基督教会の真向かいに新大阪新聞社の社屋として建設されました。


後に中ほどの一部が中層に建て替えられています。
現在はいくつかのオフィスが入居し、現役の事務所建築としては大阪でも一二を争うほど古い建物と言えます。
外国人居留地だった川口には、教会やミッション系の女学校、病院などの西洋風の建物が数多くありましたが、多くは神戸にに移されたため、居留地としての繁栄は長く続きませんでした。



この建物の向かいに、川口を代表する川口基督教会があります。これについては昨日書きましたのでコチラからドーゾ。錨



大阪市西区川口1-4-17~21
設計:不明
竣工:昭和3年(1928)
施工:不明
構造:RC造、2階建



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Posted by nao道 at 15:15Comments(0)近代・現代建築
2012年06月01日

川口基督教会


ヴィクトリアン・ゴシック様式のデザイン、赤レンガが美しい教会が、かつての外国人居留地である川口に今もその姿を留めています。阪神淡路大震災に遭うものの見事な復活を果たしました。


ウィリアム・ウィルソン(米国)設計によるこの建築物は、煉瓦造、2階建塔屋付の教会堂で、礼拝堂は一室、奥に床面を一段高めて祭壇部が設けられています。
川口には大阪開港に伴い、慶應4年(1868)に外国人居留地が設置され、英国の13社をはじめ、仏、独、米、蘭など各国の商社が事務所を構えていました。舗装道路には歩車道の区分もあり、ランプの街灯が灯り、ユーカリの並木がそよいでいたといい、当地大阪・川口から洋食、パン、牛乳、クリーニング屋などが始まったと言われるほど、西洋文明が開化していました。


しかし当時の安治川は川底が浅く、大型船の運航ができなかったことなどから、この一帯は次第に衰退していき、貿易の要は神戸港へと取って代わり、外国人も移住していきました。今はこの教会が唯一、大阪が開港した頃の面影を残す建物となり、国の登録有形文化財に指定されています。



礼拝堂の外から見たステンドグラスです。


鉄筋コンクリート造の新しい会館が教会北側に設けられています。


かつての川口外国人居留地の推定地図です。上図の21番が川口教会の場所です。
下の地図と見比べて下さい。ほぼ一致しています。

大阪市西区川口1-3-8
設計:ウィリアム・ウィルソン(William Wilson)
竣工:大正9年(1920)
施工:岡本工務店
構造:レンガ造、2階建、塔屋



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タグ :西区


Posted by nao道 at 17:19Comments(0)近代・現代建築