橋の形式(形状)

nao道

2010年11月06日 08:37


今日は、「橋の形式」(形状と言ってもEかもしれません)、要するに「かたち」について調べてみました。
「橋のかたち」のことを、橋の構造形式にはどのような種類があるのか、文字通り「形式(かたち)」について書いてみます。
橋のかたちは様々で、そのかたちには、それぞれの力学的特徴があり、橋の規模・地盤条件・周囲の環境条件などから架橋地点に最も適した構造形式が選定されています。


1.桁橋(けたばし・けたきょう)_ガーター橋ともいう
橋台や橋脚に主桁を架け渡した、最も基本的な構造です。桁橋は中小径間の橋梁に適しており、市内で最も多くみかけられます。近年、主桁に箱桁を採用した大規模な橋梁も建設されています。
主な桁橋…千本松大橋・新十三大橋・天満橋(上図)など


2.トラス橋(とらすきょう)
部材を三角形状に連ねた骨組みをもつ構造です。トラス橋の原理は、16世紀ルネッサンス時代に考えられたものですが、部材の組み方によって各種の形式が考案されており、今日では鉄道橋に多く採用されています。
主なトラス橋…浜中津橋・港大橋(上図)など


3.ラーメン橋(らーめんきょう)
主桁と橋脚が一体となった構造です。ラーメン橋は、山間部の渓谷をまたぐ橋、都市内の高架橋、高速道路の跨道橋などによくみられます。
主なラーメン橋…天満重ね橋・大坂橋(上図)など


4.アーチ橋(あーちきょう)
上方に弧を描くアーチ部材に圧縮力をもたせる構造です。アーチ橋の歴史は古く、古代ローマ時代に架けられた水道橋(石造アーチ)が現存しており、力学的にも高度な構造であるといえます。
主なアーチ橋…天神橋・桜宮橋・長柄橋(上図)など


5.斜張橋(しゃちょうきょう)
主桁を塔から斜めに張られたケーブルで吊った構造です。斜張橋は、塔やケーブルの形状を比較的自由に設計でき、その軽快な外見は現代感覚にふさわしいものです。
主な斜張橋…豊里大橋・かもめ大橋・川崎橋(上図)など


6.吊橋(つりばし)
主塔に張り渡されたケーブルにより、補剛桁や床組を吊った構造です。吊橋は長径間橋梁に適した形式であるといえます。
主な吊橋…此花大橋・浮庭橋(上図)など

前記事では、橋の一般的な構造や各部の名称を見てみました。今回は「橋のかたち」について、大阪の橋を例示しつつ書いてみました。
以上1.~6.に挙げた6タイプが橋(橋梁)の主な構造形式です。
上記の解説は、大阪市建設局の橋に関する説明を、私、不肖nao道が、噛み砕いたり、尾びれ背びれをつけたりして簡単に纏めたつもりです(私自身が理解して覚えられるように)。
なので、もっと詳しく橋のことを知りたいという方はGoogleで「橋」と検索すれば一発で「Wikipedia-橋」が出てきますので、そちらを見て下さい。イチオー…コチラがそのページです。


昨日も述べましたが、大阪検定では、そんなに橋の構造そのものを問う問題は出ないと思われますので、参考までにしておきましょう。
以上で予習は終わり、これから今月いっぱいは、「橋特集」になります。市内の橋を出来るだけたくさん見て廻りますので、今月も4946!


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