2014年04月04日
文楽の人形遣い

今回は人形遣いと人形について書いてみます。

文楽の人形
文楽の人形は、人形一体を三人の人形遣いが操る、世界に例を見ないもので、微妙な動きはもちろん心情までも表現し、生身の人間以上に訴えかけるものをもっています。
人形は、かしら(首)や衣裳等など、ばらばらに保管されています。公演の度に役に合わせて、かしらにかつら(鬘)が付けられて結い上げられ、衣裳・手足・胴・小道具などが揃えられて、人形遣い自身が人形を拵えます。
文楽入門/国立文楽劇場発行の小冊子より

「頭(ず)」と呼ばれる主遣いの合図によって呼吸を合わせています。黒衣(くろこ)姿だが、重要な場面では主遣いは顔をさらすことが多く、「出遣い」と呼ばれます。左・足遣いは黒衣(くろこ)が担当します。
人形遣いの修業は非常に厳しく、足遣いから始めて10年、左遣いで10年、主遣いになるまでに20年以上の修練が必要と言われています。


Posted by nao道 at 09:09│Comments(0)
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