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O-TUBE By nao道
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みんなが知ってるいつもの大阪、意外に知られていないあんな歴史こんな人物、ウソかホンマか伝説・逸話、そして大阪検定のためになる話とソーでもない記事満載のブログ。
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2015年10月01日

内子町立大瀬中学校-真夏の愛媛旅行4

建築家・原広司が設計した学校建築です。宿泊先のオーナーに車(レクサス‼)で送っていただき、さらに詳しく校内を案内していただきました。
外観は、不規則なノコギリ型の屋根と水平な屋根の組み合わせのスカイライン、左右の円筒形の建物が最大の特徴です。
建築物の中に立ち入ると、打ち放しコンクリートと木造部分からなるモダニズムと和の調和による学校らしい明るく健康的な雰囲気を感じ取れますが、まるでSFの世界ような何とも言えない不思議な空間が広がっているとも言えるでしょう。

大江健三郎の小説「燃え上がる緑の木」に円筒形の「ギー兄さんの礼拝堂」として描かれた音楽室はとてもスタイリッシュです。
ちなみに大江健三郎は、原広司と親交が深く、そしてこの中学校の卒業生でもあります。

カッコイイですね。私の母校なんてもう廃校になっています。

関西で有名な原広司の建築は、京都駅と梅田スカイビルです。ヒ・ミ・ツ

愛媛県喜多郡内子町大瀬中央5880
設計:原広司+アトリエファイ建築研究所
竣工:平成4年(1992)
施工:清水建設
構造:RC造、SRC造、木造、地上1階



  
タグ :愛媛県


Posted by nao道 at 23:51Comments(0)近代・現代建築
2015年09月15日

伊丹十三記念館-真夏の愛媛旅行1

様々な分野の職業に分け入り、多彩な才能を発揮した伊丹十三の記念館の設計を手がけたのは、建築家・中村好文、現在館長を務めるのは女優の宮本信子さんです。
中庭を持つ、四角形の黒い建築の正面にエントランス、右側が展示室、奥にカフェ、左側に収蔵庫、といったシンプルな構成です。外壁には焼き杉を用い、和の渋さを表現しています。いわゆる和モダンにはないオリジナリティーを感じることができるミュージアムです。


エントランスです。

中庭です。

常設展は、「十三」にちなみ“13”の顔というテーマでコーナーが設定されています。
1.池内岳彦 2.音楽愛好家 3.商業デザイナー 4.俳優 5.エッセイスト 6.イラストレーター 7.料理通 8.乗り物マニア 9.テレビマン 10.猫好き 11.精神分析啓蒙家 12.CM作家 13.映画監督

愛媛県松山市東石井1-6-10
設計:中村好文/レミングハウス
竣工:平成一九年(2007)
構造:RC(一部SRC造)、地上2階


僕もマイ嫁も伊丹十三の映画は全て観ています。マイ嫁なんか本も読んでいます。
これほど多趣味で多才、そしてそれぞれに一流の人はいないですね。オモロイ人です。メロメロ

8月にマイ嫁と訪れた真夏の愛媛旅行は続編があります。
あと、えらい長い事更新していませんでしたが、「まだ生きてるで~」ということを強くアピールしながら今回はサヨウナラ。ワーイ
今後も4946です❕

  
タグ :愛媛県


Posted by nao道 at 13:04Comments(4)近代・現代建築
2014年09月20日

高橋ビル本館(現・アールビル本館)

村野藤吾が設計した高橋ビル本館のファサードは、磨き上げられた黒御影石が覆い尽くす外壁と白い枠に囲まれた窓が壁面と同一面に組み込まれ、黒の重々しさを窓枠の白で軽快に見せ、また南東角を斜めに切り落としたすっきりしたデザインとなっています。

貸しビル業を営む高橋ビルの本社ビルは、オフィスビルが建ち並ぶ西天満の一角にあって存在感のあるビルです。

内部は外の黒と対照的に白い大理石で覆われていて、清潔感と軽やかさを感じられます。
簡単に直線と自由な曲線の美しさ表現しているような階段、手摺りは、まさに村野らしいデザインです。


こんなオフィスビルで働いてみたいです。
E感じのビルですね。メロメロ


大阪市北区西天満5-9-3
設計:村野藤吾/村野・森建築事務所
竣工:昭和45年(1970)
施工:松村組
構造:SRC造、地上10階・地下1階


  
タグ :北区


Posted by nao道 at 18:18Comments(6)近代・現代建築
2014年09月14日

泉州銀行本店


池田泉州銀行 泉州営業部

昭和34(1959)年に泉州銀行の本店として建築された。設計は日本を代表する建築家、村野藤吾(むらのとうご)によるもの全壁面が花南岩張りで、上部に横線のきいた連続窓と下部に格子のついた小窓を配し、色彩的にも、造形的にも美観あふれる建物である。村野藤吾は、自泉会館(岸城町)などを設計した渡辺節(わたなべせつ)の門下生で、戦後建築としては初の重要文化財指定となった世界平和記念聖堂(広島)や、関西大学第一学舎・簡文館、宝ヶ池プリンスホテル、日生劇場などを手がけた日本近代建築史に欠かすことのできない巨匠である。
-岸和田市が設置した現地案内板より

道路に面した大きな硬質な壁面の上層部には、石の枠に縁どられた窓がチェーンのように水平に連続しています。

上部の窓より2層低い、行きかう人々の目に映る1階部分には、グリルをはめ込んだ窓の連続が、上部の窓と絶妙な距離を保って並行しています。
奥行きをとったエントランスに羊の親子像が建っていて、客を迎え入れます。
平成20年(2008)、泉州銀行は池田銀行と経営統合し、現在の正式名称は岸和田市案内板の通り「池田泉州銀行泉州営業部」となっています。
銀行建築というのはたいてい、信用という意味で堅固で寡黙、そしてスマート感を持ち合わせています。

今日は、岸和田だんじりの日ですね。
「そーりゃ!」という威勢のいい掛け声とともに、まだまだ村野藤吾の作品をご紹介します。メロメロ


大阪府岸和田市宮本町26-15
設計:村野藤吾/村野・森建築事務所
竣工:昭和34年(1959)
施工:大林組
構造:RC造、地上3階・地下1階


  
タグ :岸和田市


Posted by nao道 at 12:12Comments(0)近代・現代建築
2014年09月13日

近鉄本社ビル

一見モダニズム建築の典型のように見えますが、様式建築的な雰囲気を湛えた村野藤吾ならではの作品です。
いかにも鉄道会社の本社らしい風格を感じられます。


何の変哲もないこともないビル…ワーイ

村野藤吾の近鉄劇場は取り壊されて久しいですが、大阪・上本町に現存する3つの建築、近鉄上本町ターミナルビルとシェラトン都ホテル大阪と今回の近鉄本社ビルを紹介しました。
これで、上本町から一旦サヨナラです。泣き


大阪市天王寺区石ヶ辻町16
設計:村野藤吾/村野・森建築事務所
竣工:昭和44年(1969)
施工:大林組・大日本土木
構造:RC造、地上8階・地下1階


  
タグ :天王寺区


Posted by nao道 at 10:15Comments(0)近代・現代建築
2014年09月10日

都ホテル大阪

現在は、「シェラトン都ホテル大阪」が正式名称です。
村野藤吾が最晩年に設計した遺作のひとつ、また大阪・上本町に集中する村野作品のひとつとなっています。設計を終えて着工した年の1年7ヵ月後に世を去った村野は、最期の日まで事務所の担当者と打ち合わせをしていたといいます。


ファサードの特徴は、穏やかに波打つ大壁面ではないでしょうか。

エントランスへのアプローチには大きな波、曲線が描かれています。

エントランスです。

地下駅のための給排気の造形が凄いです。低層部を支える列柱のように見えるが、構造上、柱の機能はありません。

隣接する近鉄上本町ターミナルビルも彼の作品です。ターミナルビルとこのホテルは連結していて、その結合部のデザイン、設計が実は、いかにもどこかでかつてみた村野藤吾の作品を象徴するかのような、要約するかのようなものに仕上がっています。


大阪市天王寺区上本町6-1-55
設計:村野藤吾/村野・森建築事務所
竣工:昭和60年(1985)
施工:大林組・大日本土木・近鉄上本町JV
構造:RC造、地上21階・地下2階


  
タグ :天王寺区


Posted by nao道 at 10:10Comments(0)近代・現代建築
2014年09月09日

近鉄上本町ターミナルビル

近鉄百貨店上本町店や各種の店舗、近鉄大阪上本町駅を収めたこの商業ビルは、天王寺区上本町に集中する村野藤吾の作品のひとつです。
隣接する都ホテル大阪(現・シェラトン都ホテル大阪)、近鉄本社ビルとともに上本町には村野作品がひしめいています。


立方体のビルのファサードの特徴は、壁面に均等に並ぶ薄いステンレスのサッシです。
2階の窓の下部に、人目に触れやすい場所に、グリルのような装飾が見られます。


均質になりがちな構造の中に、可能な限り変化を与えようとする設計者の表現力をみることができます。

大阪の都市景観に欠かすことのできない建築作品を数多く設計した村野藤吾の没後30年にあたる今年は、大阪歴史博物館で特別展が開催されます。詳しくはコチラをドーゾ!


大阪市天王寺区上本町6-1-55
設計:村野藤吾/村野・森建築事務所
竣工:昭和44年(1969)
施工:大林組・大日本土木
構造:RC造、地上13階・地下4階


  
タグ :天王寺区


Posted by nao道 at 10:10Comments(0)近代・現代建築
2014年09月03日

梅田吸気塔

梅田地下街の吸気用につくられた三角地のモニュメントは、半世紀前に村野藤吾によって設計されました。ステンレス板をパッチワークのように組み合わせた三次元曲面、その美しいシェイプは、設計者の造形力の豊かさを直接示すものでしょう。
阪急うめだ本店ビル、大阪富国生命ビルをはじめ再開発・高層化の進む梅田の中心にあって今もその存在感は色あせていません。

大阪の都市景観に欠かすことのできない建築作品を数多く設計した村野藤吾の没後30年にあたる今年は、大阪歴史博物館で特別展が開催されます。詳しくはコチラをドーゾ!


大阪市北区曽根崎2
設計:村野藤吾
竣工:昭和38年(1963)
用途:地下道換気塔


  
タグ :北区


Posted by nao道 at 10:30Comments(2)近代・現代建築
2014年03月12日

国立文楽劇場

大阪・千日前の国立文楽劇場は、この地にあって非常に目を引く素晴らしい建築です。昭和58年(1984)、4番目の国立劇場として大阪市立高津小学校跡地に建設されました。
黒川紀章の設計で、文楽の上演と鑑賞に最適な舞台機構と客席空間を追求した文楽劇場(全席753席)と小ホール(159席)があり、ユネスコ世界無形遺産にも指定された人形浄瑠璃・文楽の主催公演を中心に、落語や漫才、浪曲などの寄席「上方演芸特選会」や文楽鑑賞教室を開催しています。他には、展示室や図書閲覧室、茶寮、売店などを備えています。

ファサードは、大きく緩やかなアールを描き、黒いタイルと白い目地の壁面が印象的です。
また、エントランスの唐破風、低層部に竹を模したアルミルーバーなどを大胆に取り入れモダニズム建築の中に和風、伝統芸能の世界を表現しています。
美しい連続と、それを裏切るかのようなアクセントが絶妙です。


黒川氏の設計はまさに完璧だと思いました。側面から内装まで、その細部に至る所までが計算されてるのでしょう。それは、文楽の芸術と重なり緻密であり大胆な…舞台の完全性、一体感と同一の感覚を与えくれます。

どこから見てもスゴイ、ゴイスーですね。

国立文楽劇場で毎年4月(今年は4月5日から4月27日)に催される人形浄瑠璃・文楽の「4月公演」は、「国立文楽劇場開場三十周年記念」と銘打って執り行われます。

私も是非、観に行きたいと思っています。
この公演は、人間国宝・七世竹本住大夫の引退公演ともなっています。演目は「菅原伝授手習鑑」、しかも「通し狂言」ということで、全ての段をおよそ10時間かけて上演します。

階段や各フロアの内装もシャレオツやな…メロメロ


大阪市中央区日本橋1-12-10
設計:黒川紀章/黒川紀章建築都市設計事務所
竣工:昭和58年(1984)
施工:竹中工務店・錢高組
構造:RC造、地上5階



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タグ :旧南区


Posted by nao道 at 12:12Comments(0)近代・現代建築
2013年07月17日

旧大林組本社ビル(ルポンドシエル)



当ビルの歴史

当ビルは、大正15年(1926)6月に、株式会社大林組本店ビルとして建設されました。建物の外観は社内で設計コンペにかけられ、平松秀彦の案が採用されました。茶色のスクラッチタイル、テラコッタのレリーフ装飾、腰壁に滝山石を使用し、大正末期から昭和初期に流行したスパニッシュ・スタイルの外観の当ビルは、秀抜なデザインと確かな施工技術に支えられ、大阪の町とともにその歴史を刻んできました。
戦前、戦後を通じて、本店ビルとして大林組の拡大・発展を支えてきた当ビルですが、昭和48(1973)に超高層の大阪大林ビルが完成し、同社の本社機構が同ビルに移転したことにより、その役割を一旦終えました。しかし、8年後の昭和56(1981)、外観はそのままに内部を改装して、辻学園調理技術専門学校(現 辻学園調理・製菓専門学校)として新たにスタートをきりました。その重厚な外観は、大阪市民に親しまれてきました。
平成18(2006)、大林組は当ビルを「歴史的建造物」として保存することを決定し、大規模な耐震補強・補修工事を実施しました。そして平成19(2007)、「大林組歴史館」を併設し、名前も「ルポンドシエルビル」と変え、未来に向けて新たなる軌跡を描き始めました。
-ビル内の案内板より


上方部の両端にはテラコッタの円形レリーフ。中央には各階の窓を囲む三連アーチと各階に貼られたテラコッタの装飾と最上部に並ぶ3つのベランダがひときわ目を引きます。中央の入口部分も見どころで、白いアーチ部分には上部に紋章、左右に一対の鷲を配置した華麗な建物です。随所に使われている彫刻は、同じ大林組設計部の大塚尚武の作品です。


スクラッチタイルの施された外壁と、均等に並ぶ窓のスパニッシュスタイルが特徴的な建物です。
北面が土佐堀川で、川辺との高低差を埋めるためスキップフロアが採用されています。


内部も多様なモチーフが用いられていて、エレベーター上部には、花と人面の鳥を象ったアールデコ風の装飾があります。
是非、内部を実際に見に行って下さい。デザインの素晴らしさを拝みつつ、「大林組歴史館」に足を向けて下さい。この会社がどんな偉業を成したか、スゴイものを生み出したか、東京スカイツリーや大阪城天守閣などがどのような技術で建設されたか、様々な仕事の数々をよく纏めた資料館になっています。


もうすぐ天神祭ですね。天神祭の際にはこんなに大川に船が集まります。このビルの下にも…花火



大阪市中央区北浜東6-9
設計:平松英彦・小田島平吉(大林組)
竣工:大正15年(1926)
施工:大林組
構造:RC造、地上6階、地下1階


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タグ :旧東区


Posted by nao道 at 12:13Comments(3)近代・現代建築